過去の教訓が風景をつくる荒

1933年の津波で大きな被害を被った荒は、被災した世帯が集落内の高台に持つ土地にそれぞれに自力移転を行いました。海に近い低平地に住宅を建てず、漁業のための番小屋などの仮設的な建物のみというルールを決めたのです。番小屋は半透明のポリカーボネートや杉板を組み合わせた外壁にコールタールを塗った簡易なものでしたが、部分的に白く塗り残すことで室内に明かりを取り入れる特異な窓意匠が見られました。2011年の津波で荒の低平地の番小屋は、おおかた流失してしまいましたが、過去の津波の教訓が生かされ、住宅の被害は2軒にとどまりました。そして、残された番小屋の基礎は新しい番小屋の基礎として引き継がれています。 Icon cc by sa

東⽇本⼤震災で流される前の⼩屋(2005 年撮影)

石巻市雄勝町船越

雄勝の集落・まちなみ・風景

|A-1074|石巻市雄勝町船越|登録者:石巻市

最終更新日:2016.05.18

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